今回ご紹介するのは、ナニック社から登場(R5年4月3発売)のウッドブラインド・スギシリーズのサンプル展示を通じて、その特長解説です。
ナニック(NANIC)社といえば、木製ブラインドとウッドシャッターに特化した、パイオニア的専業メーカー。
国内の自社工場で1台ずつハンドメイドして、こだわりの品を提供しています。
以前発売されていた、スラットに国産材のヒノキを使用した「ヒノキシリーズ」は、他の国内メーカーの殆んどが輸入材に頼っていた中で、国産材を使用した唯一の商品。
SDGs解決の観点からも評価していて、よく提案させていただいていた。
しかし残念ながら半年前に廃番となっていまいました。
廃番を悲しんでいたら、今春に国産の杉材の有効活用をコンセプトに、国産杉100%スラットを使用した「スギシリーズ」のウッドブラインドが登場。
早速サンプルを手配、展示を開始しました。
開発の背景
杉は日本人が昔から使ってきた身近でポピュラーな樹種で、国土の12%(東京都2倍の広さ)もの杉の林が存在しています。
しかし安価な輸入材に押され、この資源を使わずにいるのが現状。
ナニック(NANIC)社が、10年以上まえから国産杉を活用した商品化の研究を重ね、悲願だった自社工場設立(那須工場)で内製化を高め、国内製材会社の協力のもと価格を抑える事に成功した次第。
実物のサンプルを見た印象は、杉の自然な木目の美しさが出ていました。
スラットは柾目カットされているので、細かで均一な木目が楽しめます。
木の風合いを生かした塗装となっています。(厚塗りペイント塗装でない)
専門メーカーならではノウハウ・技術が凝縮された仕上げで、こだわりのウッドブラインドと言えるでしょう。
カラーは8色(シロ・クリアー・アイボリー・ミディアムブラウン・グレー・バーガンディー・クロチャ・ビスタ)収録
特注色も対応します。スラットの幅は50㎜のみ。
製作単位は、幅・高1㎜。電動操作にも対応します。
サンプルは、グレー5003を採用しました。
価格は最高級プレミアムシリーズとカラーを厳選したGシリーズの間の価格帯となっています。
幅2000㎜×高2000㎜の場合(税抜・梱包輸送費別途)R5年4月現在
プレミアムシリーズ:135,200円
スギ「国産杉材」シリーズ:115,900円
Gシリーズ:96,500円
国産木材の製品を使うことはSDGs解決に大きく寄与
林野庁HP「木づかい運動でウッド・チェンジ!」によると
木材利用の推進による森林資源の循環利用は、
・目標8 「働きがいも経済成長も」
・目標 11 「住み続けられるまちづくりを」
・目標 15 「陸の豊かさも守ろう」
等の様々な目標の達成に貢献しています。
(引用:木づかい普及啓発テキストより)
ナニック製「スギシリーズ」は、この木づかい運動の取り組みに参加している商品です。
国産杉材を用いたウッドブラインド「スギシリーズ」は、
お部屋に天然素材の豊かさを取り入れただけでなく、日本の森林を守るためのアクションと、環境をより良くすることへつなげていきます。
この意義にご理解いただき採用をお願いできればと思います。