病院の宿直室です。
今付いているカーテンでは、暗さと暑さが気になるということで、吊り替えのご依頼を頂きました。
現状のカーテン
遮光と遮熱の性能のある、
カーテン生地裏にアルミアクリルコーティングを施したタイプ
スミノエ・D3450を作りました。
コーティングが鏡効果を生じさせ、高い遮熱性と高い遮光性を得られる生地です。
遮光ランクは、遮光1級A+(ランク上から2番目)
遮熱は、比較試験で同生地のコーティング無しと比べて、5℃程度温度が低くなるカーテンとなります。
縫製は、約1.5倍ひだ仕立て 片開き
カーテン丈は棚より1㎝長くしています。
コーティング生地はゴワゴワ固いため、両側と裾部分に隙間が生じてしまいまして、光漏れが多少出ていまいます。
写真では光漏れが目立っていますが、
部屋はかなり暗さを得ることが出来ています。
コーティング生地をミシンで縫いますと、針が通ったわずかな穴から光が漏れて、そこが目立ってしまいます。
そこでミシン穴を隠す「被せ縫い」といった縫製方法で、生地巾継ぎをします。
継いだ箇所を倒してもう一度ミシンをかける方法
この「被せ縫い」は、巾継ぎではほとんどの縫製所さんで行われていると思います。
しかし、両耳と裾ヘムは、被せ縫いは構造上出来ないのです。
補修テープを貼って隠す方法がありますが、
当店では行なっていません。
副資材屋さんと他の縫製所さん(4社)にも聞いたところ、テープが生産されて無くて、どこも現在では行なっていないとの事でした。
今回のような出窓内に吊ると、多少ミシン穴が目立ってしまいます。