タッセル紐(ひも)の交替
今回のご要望は、レースの吊り替えに行ったとき、「タッセルの紐部分が切れたのでその補修は出来ますか?」と訪ねられ、その紐部分の補修→交替を行いました。
タッセルとは、厚地カーテンを束ねるバンドのことで、その端に付いている輪っか状の紐が切れていました。
紐が切れると、タッセル金具(壁に付いている)に掛からなくなり、カーテンを束ねられません。(当然のことです)
実はよくあるケース
紐部分は、江戸紐という3ミリ位の紐を輪っかにして、縫い付けている場合が多い。
しかし、分量のあるカーテンを束ねる、束ねる頻度が多い、タッセル金具との相性が悪いなどがあると、容易に切れてしまう事となります。
もちろん経年劣化で、切れは起こりまして、場所によって10年以上使用すると現れてくると思われます。(経験上そう思います)
当店では、共布紐が標準仕様
当店では現在、紐部分は共布を輪っかにして縫い付けた仕様としています。
共生地を5ミリ位の輪っかにして縫い付けてします。
江戸紐の縫い付けより、強度が増す点と、見栄えも良くなりますので、当店の標準仕様としています。
(当時は江戸紐を使用していました、一部の縫製込で仕立てるカーテンは現在も江戸紐使用)
今回お預かりしたタッセルは6本ありました。
江戸紐での交替もありますが、見事にブチブチ切れていましたので、強度のある共布紐での交替を考えました。
同じ生地は、入手できませんでしたので、ストックしてある似た布や部材を探しました。
似た生地より、布テープの方が代用できるのでは!という見解になり、
丈夫で、馴染むグレー色の布テープがあったので、今回は布テープで紐部分を交替しました。
補修や交替は、臨機応変
新規の場合は共布で見栄え(揃っている)も優先するですが、補修の場合はそうはいきません。
今回はこちらで納品させていただこうと思います。
おわりに
今回のような、タッセル紐(ひも)の交替は、裏メニューとさせて頂いています。
当店もマスクを作ろうとしていますが、ガーゼとゴムが入手困難で苦慮している。
当店はキャッシュレス還元事業の対象店です。