ブラインド修理(紐、昇降コード交換)の実例紹介
ご近所のデンタルクリニック様から、ブラインドの不具合があるから見て欲しいと、ご連絡がありました。
今まで、4ヶ所のブラインド紐(昇降コード)交換に訪問している、デンタルクリニック様です。
昇降コードは、消耗品です
付けて11年経つ計6ヶ所のブラインドが、ここ最近、一台ずつ昇降(上げ下げ)出来なくなって、半年順に修理している状態です。
前回の修理の記事、デンタルクリニックのブラインド紐交換
昇降コードは、使っていくと摩耗と劣化(熱や紫外線による)によって、毛羽立って太くなってきます。
その状態が進むと、コードの芯が見えて細くなり、やがて切れしまう経過をたどります。
不具合の症状は、昇降がスムーズでなくなる→本体が意図するところで止まらなくなる→一切昇降ができなくなる
となってきます。
このクリニックは、大変繁盛していて、人の出入りが多い模様です。
今回は、紐(昇降コード)1本が完全に切れて、本体が左斜した状態でした。
当店では、ブラインド本体を一度持ち帰り、店内での交換作業を基本としています。
用意する道具
・ハサミ・マイナスドライバー・セロテープ・ライター・ラジオペンチ
用意する昇降コード
・昇降コードはスラット(羽根)の同系色で、商品サイズに応じたm分を用意
メンテナンスシール記載情報を参照して、注文(在庫もあり)しています。
昇降コードは、どのブラインドでも同じではなく、商品とスラット(羽根)色に合わせたものを使います。
※各メーカーごと紐が違っていまして、昇降の滑りやストッパーとの相性に影響が出てきます。
昇降コードの交換作業・コードが切れていない編
・古いコードと新しいコードを繋げる→古いコードを抜き取る
コードを繋げる作業は少々コツが要ります。
古いコードと新しいコードを融着(ライター使用)してに繋げるのですが、
接合部が凸凹が無く、きれいに繋げる事が必要です。
作業の要はコード溶着
接合部がスラット穴や部品の穴にスムーズに通るように、ここは丁寧にやります。
つながった古いコードと新しいコード
次の作業に入ります。
・ボトムレール側のコードの端に結び目を作っておきます。
・操作側から新しいコードが出てくるまで、古いコードを本体から抜き取っていいきます。
・イコライザーキャップを外し、羽根が平行に位置するところで結び目をつくる。
この作業は、本体を吊るした状態で行います。(平行を確認したいので)
昇降コードの交換作業・コードが切れている編
今回は、完全にコードが切れていました。
本体にコードが通っていない(残っていない)場合は、
新しいコードを、スラット穴やストッパー部品に通す作業になります。
コード先端をテープで固めるとスムーズに通る
コード先端をテープで固めると、スムーズに通ります。
オススメです。
コードの先端5センチ位の所までセロテープを巻き、固める。
スラット穴やストッパー部品に通しやすくなります。
最後にスラット(羽根)の汚れをふき取り、完成です。
まとめ
昇降コードも古くなって操作しづらくなります
コードが切れない場合は、融着部をきれいに仕上げる
コードが切れている場合は、先端をセロテープで固める