手が届かない階段窓のカーテン

今回ご紹介するのは、階段窓にカーテンを設置した事例です。

10年前の新築時に当店でカーテンをご購入いただいたお客様からのご依頼で、当時取り付けなかった階段窓へのカーテン設置を行いました。

 

施工の背景
お客様から、「階段窓からの外光、特に車のライトや街灯が気になる」というお悩みを伺い、ご用命いただきました。

問題の窓は階段スペースに位置し、右半分が手の届かない高所にあるため、特別な配慮が必要でした。

また、お客様のご希望は以下の通りです:

レースと遮光カーテンの二重吊り
レースカーテンにデザイン性(色柄)が欲しい

 

ご提案内容

レール

トリーチェ(タチカワ製):チェーン操作でカーテンを横引きできるシステム。
レースカーテン用には手引きレールを採用。

手が届かない階段窓のカーテン

 

カーテン生地

遮光カーテン:U5296(スミノエ製)
スウェード調の滑らかな質感が特長の遮光生地。
レースカーテン:U5006(スミノエ製)
刺繍レースで、鳥かごと小鳥、ラズベリーが華やかに描かれています。

手が届かない階段窓のカーテン

 

施工の詳細
レールの取り付けは、
窓枠上部10cmにレールを設置し、窓幅より左右15cm長く製作しました。
これにより窓全体をしっかり覆い、光漏れを防ぎます。

レールカラー:アッシュグライン色
操作チェーン:2階廊下側から左操作
カーテン丈は窓枠下15cmまで延長し、隙間なく設置。

トリーチェの操作チェーンは軽い力で開閉可能で、床にテンションプーリーを固定する必要がないため、美観を損ないません。

カーテンの仕立て
両カーテンともに 2倍ヒダ仕立て。
これにより生地のボリューム感と美しいウェーブを実現しました。

縫製は交叉ランナーにヒダ山が当らない様に、推奨の仕様で仕立てています。(タチカワのカタログP323掲載)
紐引きレール縫製仕様紐引きレール縫製仕様

 

手が届かない階段窓のカーテン

 

施工後の仕上がり
遮光カーテンと刺繍レースが加わり、殺風景だった階段スペースが華やかな空間に生まれ変わりました。

お客様からも「これで毎日カーテンを開閉しながら調整してみます!」との嬉しいお言葉をいただきました。

手が届かない階段窓のカーテン
施工時の工夫

階段窓の高所での作業のため、脚が個別に伸縮出来るはしご を使用しました。安全に作業を行うため、以下の対策を施しました

踊り場に三尺脚立を置き、はしごの上り下りを補助。
はしごがずれたり動かないよう補助人が支え、安全を確保。
手が届かない階段窓のカーテン
まとめ
今回の施工では、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品を選定し、階段窓特有の課題を解決しました。

高所でも安全に施工できるよう配慮しつつ、空間に華やかさをプラスする仕上がりとなりました。

高所窓のカーテンや特殊な窓の施工でお悩みの方は、ぜひ当店までご相談ください!