今回ご紹介するのは、寒さ対策と安全対策を兼ねた施工事例です。
寒い季節になると、リビング階段の冷気問題に関するご相談が増えてきます。
今回は、築2年の幼児がいるご家庭からのご依頼です。
リビング階段の寒さの原因
リビング階段では、暖かい軽い空気が階段を通って2階へ上がり、同時に冷たい重い空気が階段の下からリビングに流れ込む空気の対流が発生します。この現象が寒さの原因となります。
ご相談内容
今回のお客様は、以前当店の施工事例「リビング階段からの冷気を遮る ロールスクリーンで対策」をご覧になり、「同じような施工をしたい」とご来店されました。
寒さ対策に加えて、小さなお子様がいるため安全対策も重視されており、以下のポイントを提案しました。
ロールスクリーンの逆巻き仕様
スクリーンを下ろしたときに、スイッチやベビーゲートに干渉しないよう工夫。
操作方式の変更
操作チェーンを使わない「プルグリップ式」を採用し、安全性を高めました。
プルグリップ式は、操作チェーンを使用せず、スクリーン下部にあるグリップを手で直接動かして昇降させる仕組みです。
スクリーンを上げたい時は、少し(1,2㎝)下に引き手を離すと巻き上げります。
この方式は、チェーンによる思わぬ事故を防ぎ、特に小さなお子様がいる家庭に安心です。
採用した製品
メーカー:ニチベイ製ロールスクリーン
操作方式:プルグリップ式(幅と高さの比率が1:4まで製作可能)
さらに、生地には厚みと重みのある「ラフィー遮光」をおすすめしました。
これにより風による横ぶれが抑えられ、耐久性も向上します。
操作の工夫
スクリーンのグリップは階段を2段上がると手が届く位置にあります。
操作が簡単で安全性も確保されており、お子様のいる家庭でも安心してお使いいただけます。
セーフティータッセルの追加提案
リビングの掃き出し窓や腰窓には、既存の房タッセルが使われていました。
特に腰窓付近にはソファーが配置されており、お子様が登って遊ぶ可能性がありました。
そこで、安全対策として セーフティーフックを思い出しました。
セーフティーフックは、一定以上の荷重が加わるとタッセル金具からタッセルが外れる仕組みになっています。
これにより、万が一お子様がタッセルに絡まる事故を防ぎます。
以前メーカーからいただいたセーフティーフックが有りましたので、4本分サービスで提供し、安心感をプラスしました。
施工後の仕上がり
今回の施工では、寒さ対策 と 安全対策 を両立し、快適かつ安心して過ごせる空間を実現しました。
寒さ対策やお子様の安全対策でお困りの際は、ぜひ当店にご相談ください。