今回ご紹介するのは、ピクチャーレールの施工事例です。
今回のお客様は、木造戸建て住宅にお住まいの方で、絵画や時計、ディスプレー品をお部屋に飾りたいということで、ピクチャーレールの設置をご依頼いただきました。
設置場所は、書斎・ダイニング・リビングは2面、全て壁から壁まで設置する合計4か所。
レールを天井に取り付けたいというご要望もいただきました。
ピクチャーレールの設置に際しては、まず下地の状態をしっかり確認することが重要です。
書斎の天井はジプトン素材でできており、下地は壁際の天井部分にはなく、直角方向に等間隔で走っている状態でした。
一方、リビングとダイニングは、天井がべニアにクロス仕上げされており、こちらの下地も同様の配置でした。
こうした下地の状況を踏まえ、最適な設置方法で取付をしました。
今回採用したピクチャーレールはTOSO製L-1で、許容荷重は15kgです。
取り付けは、レールを壁から壁までぴったりの長さにカットし、下地に合わせて下穴を開けます。
ビスの間隔は45㎜以内にします。今回は約30㎜間隔でした。
レールを2人で天井に上げ、40㎜のビスを使用し、下地に20㎜以上到達するよう固定します。
作業中のポイントは、細目4㎜のドライバービットを使用し、レールを傷つけないよう垂直にビスを締めることです。
また、壁際の作業なので、慎重さが求められます。
書斎では、打ち合わせの結果、専用のクックとハンガーを3本取り付けました。
お客様のご要望で、ハンガー1本に上下2か所に飾るため、単体ハンガーも追加しました。
これにより、絵画や時計をバランスよく配置できる仕上がりとなります。
リビングは真壁造りの和室をクロスでリフォームしたお部屋でした。
壁際の天井面に直角に通る下地をマグネットで探し、同様に40㎜のビスで固定しました。
こちらもビス間隔は約30㎜でした。
エアコン近くでは天井との隙間が約20cmしかありませんでした。
L字アダプターのドライバービットを使用して、少し手間をかけながらなんとかビスを締める事が出来ました。
この施工には、2人で約2時間半ほどかかりました。
天井付けの作業や重量物を支えるピクチャーレールの設置には、専門的な技術が必要です。
今回のようなご要望がある場合は、お近くのオーダーカーテン専門店に依頼することをお勧めします。
プロの技術で、しっかりとした仕上がりを実現することが可能です。