今回は、吹き抜けの暑さ寒さ対策の事例をご紹介します。
ご紹介するお宅は、2階のダイニングに吹き抜けがあり、その東壁に縦長の高窓があります。
住み始めてからの8年間、高窓からの夏場の日差しが強く、非常に暑く感じられており、さらに夜間は外からの視線が気になるというお悩みを抱えていらっしゃいました。
今回は、吹き抜け部分だけでなく、3階の廊下につながる開口部、そして1階から2階へ続く階段の開口部もカバーし、暑さ寒さ対策を万全に行いました。
まず、吹き抜け部分にはバトン式の天幕カーテンを梁の上に取り付けました。
天幕の開閉時に梁が邪魔をしますので、バトン棒は長目の1.8m(伸縮可能)を使用しています。
この天幕カーテンで、高窓からの夏の強い日差しを効果的に遮り、冬場には暖気が上に逃げるのを塞ぐ役割も果たします。
事前にエコキメラの溶剤を塗布し、天幕カーテンに防汚加工を施しております。
次に、3階の廊下につながる開口部には、N8085チェーン式のロールスクリーンを設置しました。
このスクリーンは、遮熱性のある生地を使用しており、スクリーンを下ろしても室内が暗くならないタイプを採用しています。
また、1階から2階へ続く階段部分には、天幕カーテンと同じ生地を使用した間仕切りカーテンを取り付けました。
このカーテンは、夏場にエアコンで冷やした冷気が階段下に降りないようにするためのものです。
打ち合わせの際にお客様から「ここから冷気が階段下に逃げてしまうんです」とご相談いただきました。
さらに、目立つ場所にあるため、装飾性を高めるために吊元にはギャザーヒダを入れ、タッセルにはレーストリムをつけて上品で優雅な雰囲気を演出しました。
裾部分はウエイト巻きロックを施し、さらに10cmのダブル折り返し仕上げを行い、重りを追加して冷気が逃げないよう工夫しています。