今回ご紹介するのは、ウェーブスタイル+遮光ロールスクリーンの事例です。
マンションをフルリノベされたお客様から窓周りのご相談を受けました。
見た目と機能性からノーマン製スマートドレープシェードを希望でした。
レース生地の柔らかさと遮光を得る、ウェーブスタイル+遮光ロールスクリーンという新しい組み合わせを提案したら、採用下さいました。
改めてウェーブスタイルとは、
ヒダをとらないフラットなカーテンでありながら、カーテン全体が均一で美しいウェーブが作られたスタイルの事。
ウェーブスタイル対応レール(レール内のランナーに等間隔に保つコードを仕込む)に、カーテンには形状安定加工を施して完成させます。
無地カーテンのウェーブスタイルはトレンドのスタイル
ウェーブスタイルとロールスクリーンの組み合わせ
芯地テープに等間隔を保つコードを仕込むウェーブスタイルが、サンゲツからSAウェーブとカワシマセルコンからノンタックウェーブのメーカー縫製であります。
洗濯時の取外しが面倒になるので、ウェーブスタイル対応レールを使う方法をお勧めしています。
使用するレールは、天井埋め込みを検討。
ウェーブスタイル対応のSG6243/サイレントグリスとシエロライン/トーソーが候補に挙がりました。
今回、納期と価格面からシエロラインを採用。
ボックス天井面に切り込みを入れて頂くため、レールサンプルをお渡しして、大工さんに造作をして頂きました。
ここから取付の模様と事例を紹介します。
レールを、カーテンボックス開口4670㎜に慎重に寸法を測り、2335㎜片開×2本を取り付けます。
ウェーブスタイルのピッチキープコードを必要数量ランナーに仕込み、スクウェアキャップは両端のみ取り付け。
ピッチキープコードはカーテン吊り込後にカットします。
写真は中央の部分。
プレーンキャップ同士で付き合わせしました。
カーテンの吊り込み
芯地テープはウェーブテープⅡ/トーソー製に、ギャザーフックを使用しています。
フックからの伸び代を5㎝程にして、端の隙間を軽減させるために通常より長く仕立てています。
中央の部分
端部分
ロールスクリーンは窓枠天付け。
打合せでは、既存サッシすぐ前に内窓は付く予定でしたが、壁のつら面に設置されていました。
内窓と既存サッシの間に設置位置を変更、リノベ案件ではたまにあるものです。
それでは、完成後の開閉の様子。
ウェーブスタイルを閉じて、ロールスクリーンを上げている状態
ロールスクリーンを半分上げている状態
ロールスクリーンを下げている状態
ウェーブスタイルを開けて、ロールスクリーンを半分上げている状態
芯地の反発で閉まってしまうカーテンを、レール内のカーテンストッパーで、寄せ切った位置で止めるように出来ます。
ロールスクリーンを下げている状態
裾はすっきり見せるため、ショートヘム(2.5㎝)にしています。
ウェーブスタイルとロールスクリーンと組み合わせは、シンプルな上に機能性を併せ持つスタイリッシュなコーディネート。
横引きと昇降のアイテムは、それぞれの開閉を加減することで、調光・プライバシー保護をフレキシブルに対応できます。
これからの新しいスタイルではないでしょうか。
カーテンの開閉に便利なカーテンバトンを、中央と両端に計4本取付。
カーテン生地を直接触らないため、汚れやシワの予防が出来ます。
余談ですが、リホーム業者さんの秀逸なリノベプランの話。
パイプシャフトの関係で床上げをされていて、窓面の天井高が2250㎜しかなのですが、
窓に向かって勾配天井を採用され、部屋に入った印象は天井の低さは全然感じませんでした。
上手いプランだと思いました。
打合せ時に、敷き込みカーペットの特長を説明させて頂きましたら、
テレビ前のリビングエリアと寝室に、敷き込みグリッパー工法で採用下さいました。
堀田カーペットのHDC902を採用。
堀田カーペットは、ウィルトンウールカーペットメーカーで、こだわりの羊毛と製造で作り上げるカーペットは、上質な踏み心地と意匠性、耐久性も兼ね備えています。
今回は、工程の調整が付かないので、リフォーム業者さんへ依頼をおススメしました。
アンダーレイにハイクッションを入れてのグリッパー工法。踏み心地は抜群。
ウールにポリエスルを程よく混ぜ込んで光沢感もあるスタイリッシュな印象。
お客様も大満足の様子でした。
採用のエレメントリスト
レール:シエロライン
ウェーブスタイル:レースFA1202・NW(フジエテキスタイル)
ロールスクリーン:N9205遮光プレト(ニチベイ)
オプション:カーテンバトン・900㎜
敷き込みカーペット(リフォーム業者へ依頼):HDC902(堀田カーペット)ウール8%ポリエステル20%