今回は、サンゲツメーカー縫製のSAウェーブ仕様に関するお話です。
今年発売のACのカタログ巻頭に、新しいカーテンスタイルとしてSAウェーブ仕様が登場しました。
ヒダをとらなくて均一なウェーブを保ったスタイルの事で、
カーテンでありながら、すっきりときれいなラインが出て、スタイリッシュな印象になります。
次の新しいカーテンスタイルとして、サンゲツは押していくでしょう。
下写真は、サンゲツ名古屋ショールーム内展示コーナー。
厚地カーテンでありながら、非常にきれいなラインが出ています。
この仕様は、ウェーブを均等にさせるための専用のピットキープコードクリップが、吊り元裏面の芯地テープに付けてあります。
縫製前の生地に形状記憶加工を施してあるので、上から下まで均一なタテラインがしっかり出る縫製になっています。
ウェーブは山谷の奥行き12㎝(各6㎝)、ウェーブ約1.5倍率です。
サンゲツオリジナルの縫製資材と縫製で製作しています。
しかし注意が必要なのは、洗濯をする時の事です。
吊元裏面にあるコードクリップを全部外さないといけなく、これが面倒な作業になります。
幅の長いカーテンは尚更です。
ショールームの方に、洗濯する方法は?と聞いたところ「結構面倒ですよ」と即答され、メンテ面に関して注意を促されていました。
メンテナンス方法
説明欄には、
洗濯する時は、フック及びピッチキープコードをすべて外す、洗濯後はピッチキープコードクリップを差し込みます、とされています。
実際に、このピッチキープコードクリップの外し作業をしてみた所、
クリップとテープの互いの相性が良くなっていて、ホールドされた状態になっていました。
開け閉めすると力がそこに加わり、食い込んでしまうのでしょう。
外すのは至難の技でした。
コードをクリップから外す事なら何とか出来ましたが、クリップを残して洗濯すると、クリップ紛失もあるかもしれません。
お客様は、懲りてもう2度と洗濯しない事が想像されてしまいます。
業界トップのサンゲツが出す新しい仕様で、それなりに売れると思われます。
販売する時は、洗濯時の方法に関してしっかり説明が必要となる、メーカー縫製の仕様です。