今回紹介するのは、ロールスクリーン・コードレスタイプの施工事例を通じて、そのメリット、デメリットについて解説します。
1、ロールスクリーン・コードレスタイプとは
文字通りコードが無く操作できるロールスクリーンの事。
クリップを摘みスクリーンを上下操作します。
従来のスプリング式(プルコード式とも言う)操作メカとは違います。
新幹線のスクリーンと同じ操作です。
2、ロールスクリーン・コードレスタイプのメリット
直感的に高さ調整が出来、スクリーンを止めたい位置ピッタリ止める事が出来るので、操作に煩わしさが伴いません。
お部屋に、コード類など余分なものが表れないので、美しい仕上がりが得られます。
コードが無い安全面に配慮したタイプとなり、お子さんやペットに対して優しいロールスクリーンです。
3、ロールスクリーンコードレスタイプのデメリット
スクリーンの操作は、手が届く高さまでになります。
(操作ロッドを用意すれば操作は出来ます)
大きなサイズのものは製作出来ません。
チェーン式やプルコード式に比べ価格が高めになります。
4、施工事例を紹介
ノーマン製ロールスクリーン・コードレス
採用生地:採光ブルック/スモーク
サイズ:幅880×高1150㎜ボックス付
個室窓に取り付けしました。
採用生地は、光をやさしく採り入れながら、夜間の室内のプライバシーは守れるレベルです。
オプションの裾袋縫い仕上げを採用。
扁平型のウェイトバーに、本体生地と同生地で、袋縫い仕上げをしています、
本体生地と一体感が生まれました。
コードなど余分なものが表れていないので、美しい仕上がりが得られています。
採用生地:遮光防炎サマーランド/スターリング
サイズ:幅955×高1150㎜ ボックス付
寝室窓に取り付けました。
採用生地は、遮光1級生地。
隣接ビルからの夜間灯の灯りが気になり、採用となりました。
リネン(10%)が入った、素材感が豊かなスクリーンです。
軽く滑らかな上下の操作感が、上質感をもたらしてくれました。
5、おススメの場所と選び方
今事例のような小窓や腰窓。
日差しや視線のコントロールを思い通りに行いたい窓。
お子さんやペットのいるお部屋、またリビングと階段の間仕切りなどにも最適ではないでしょうか。
いずれもコードへの引っかかりや絡まりが無く、安全です。
メカ商品が多い米国では、法規制もあり安全面に考慮したコードレス化が進んでいます。
日本も今後同じような方向に進むと思っていますが、現時点で国内メーカーからはロールスクリーンのコードレスタイプは出ていません。販売開始を望みます。
現在ロールスクリーンの操作メカは、各社からチェーン式・チェーン式タッチ・プルコード式・ループレス式・電動式など出ています。
使い方や状況に合った操作メカを選ぶことが大切です。
ネットからの情報収集と共に、販売員やコーディネーターと相談して、最適なタイプの選定をお勧めします。