縫製所さんと話していたら、フラットカーテンの縫製が増えてきている模様です。
フラットカーテンとは、吊元のヒダを作らずフラットに仕立てるカーテンこと。
大柄デザインのカーテンで、柄をきれいに見せましょうと提案していますが、
最近は、無地のカーテンでもこの縫製が増えている様です。
その理由は、カーテンの売れ筋が柄から無地へ移行したことが考えられます。
今回は、このフラットカーテンから発展した、新しいスタイルウェーブスタイルカーテンの紹介です。
フラットなヒダでありながら、カーテン全体が均一で美しいウェーブを作られたスタイルのことで、
ヒダを取った吊り元でなく、モダンで洗練された印象になります。
引用:サイレントグリスホームページより
ウェーブスタイルカーテンの解説
以下の3点の構成で成り立っています。
①専用レール:ランナーの間隔を一定に保つ、ピッチキープコード付き
②ウェーブスタイル縫製:専用芯地とフックを使用。ヒダ率と仕上がり幅を計算したフックの数・間隔
③形状安定加工:ウェーブをキレイに保つ加工
店内展示品で紹介
①:シエロミニ天付けウェーブスタイル用(TOSO製)
ランナーとランナーの間にピッチキープコードが付いています。
②:専用の芯地テープとフックを使用します。
③形状安定加工
縫製は、専用芯地とフックを使用したフラット仕立て
レール長とヒダ率を決め、フック間隔と仕上がり幅を指示して、形状安定加工も施します。
展示品は、フック間隔12㎝、仕上がり幅132㎝、ウェーブ(山6個+谷5個)
レール長88㎝に対し、仕上がり幅1.5倍の状態です。
ウェーブスタイルカーテンの魅力
吊元はスッキリした印象で仕上がり、カーテン全体が均一で美しいウェーブを作ります。
カーテンを開け閉めしてもウェーブは不揃いになりません。
ウェーブの山谷の状態が、吊元から裾まで均一保たれるウェーブスタイルは、
従来のヒダを作るレギュラー縫製とは違って、無地のカーテンでも、モダンで洗練された印象をつくります。
特に、大開口窓にその魅力が出ます。
追記:2022年8月 マナトレーディングSR訪問
マナトレーディングからレールを選ばないタイプとして、
GTウェーブスタイルカーテンという名称のものも出ていますので、紹介します。
吊元の芯地テープに工夫があります。(窓側を撮影)
独自の芯地テープを使い、均等なピッチをキープする形になっています。
ギャザーテープの変化形のようなもの? 少し目立っていますが。
部屋側からの撮影しましたが、均一な美しいウェーブを作っています。