リビングの台形出窓に付けたバルーンシェード(18年前)の劣化に伴い、その吊り替えの事例紹介です。
出窓は真西に面した直射の当たる方角、腰窓(幅2700×高1350㎜)サイズの台形です。
真夏は室温が急上昇して暑さに悩まれていました。
現調にいくと、吊元マジックテープの接着が失われ(熱劣化)、生地(ボイル)も裂けている箇所があります。
吊り替えに際して、今度は、「暑さ軽減と丈夫さ」の生地はないかとのご相談を受け、ご提案すべく3候補を選びました。
レース遮熱性を有する3候補(ウェーブ性とフリル縫製に向く、透け感の好みも考慮)を選び、再来店頂き打合せを行いました。
「少しでも暑さを遮る生地で!」と渇望され、一番遮熱性が高いレース(トリコット編み)を採用。
きれいなヒダが保てて、UVカット・耐光堅牢度(7級以上)は高水準、凉しやSE糸使用の生地SC8736(サンゲツ社)。
昨日、吊り替えの取付を終えました。
台形出窓にバルーンシェード遮熱生地(全開状態)
台形出窓にバルーンシェード遮熱生地(全閉状態)
全閉状態時にきれいなウェーブを作るために、製作丈は棚より300㎜ほど長くしています。
台形出窓にバルーンシェード遮熱生地(最長状態)
今回も、実際の遮熱効果はどれ程なのかを、サーモカメラを使い、熱画像及び表面温度の測定をしてみました。
既存バルーンシェード(ボイル生地)
(2021年8月20日午後3時半撮影・晴れ)
表面温度は35.0度(中央位置)
新規バルーンシェード遮熱生地
(2021年8月20日午後4時撮影・曇り・設置後10分)
表面温度は30.6度(中央位置)
-4.4度の数値が出ました。
しかし、撮影条件の違い(天候と設置後間もない)が生じた結果であるため、ご参考程度としてみてください。
昨今の天候の不安定さは著しく、ちょうど取付の1時間の間に、晴天から大雨に急変した天候となりました。