吹き抜けの冬の寒さに悩んでいたお客様に、天幕カーテンを付けました。
今回は天幕カーテンに、黒ずみ・汚れ防止加工を施しました。
「エコキメラプラス」という溶剤を、取り付け前に、全面塗布しています。
この「エコキメラプラス」は、
成分のリン酸チタニア系化合物が、空気中の水分と反応して、帯電防止の作用が働くものです。
光が必要ない触媒で一日中働きます。
よって、黒ずみや汚れのもととなるホコリを、寄せ付けない効果を永続的に得られるのです。
天幕カーテンのように高所に付けた生地は、お洗濯の取り外し取り付けが容易ではありませんので、
この加工は、天幕カーテンの付加オプションとして、
今後提案していきたいと考えています。
塗布作業にあたり、
専用のスプレーガンとコンプレッサーを用意しました。
塗布マニュアルには、
コンプレッサーの吐出圧:0.5MPA
規定塗布量:30CC/㎡
とあり、その通りにセッティングをして、
作業は、バックヤードに渡した棒に天幕を掛けて、塗布を行いました。
「出来るだけ均一層の膜を形成」となっているので、
ガンと生地の距離、時間を一定に保ち作業を行いました。
一晩、乾燥しておきます。
昨日、取付をしてきました。
天幕カーテンは、リビングダイニングにある
幅1450×長3630㎜
幅1450×長1560㎜
の2カ所の吹き抜け開口に、バトン式の設置となりました。
今回のお家は、鉄骨造りの戸建です。
吹き抜け開口の南側に、H鋼の梁が出ている構造なのです。
吹き抜けの開口では稀なケースで、レールをそのH鋼に付けざるを得ません。
幸い、中型レール(TOSO製)から、H鋼にも取付できるブラケットプレートがありましたので、
それを使いレールを設置しています。
取付自体は難しくないのですが、
ブラケットプレート位置の微調整が必要となりました。
H鋼が直線でなかっため、プレートを幅が一定になるようにずらしています。
こうしないと幕体がスムーズに開閉できない事がわかりました。
H鋼にレールを取付することは初めてで、初めての作業は、勘考を要することが出てきます。
2階廊下から見た、吹き抜けに付けた天幕カーテン
「これで20年目にして、やっと快適に過ごせる!」と喜んでくださいました。