ご自宅で大型映像を楽しみたいお客様です。
天井にプロジェクター投影機が窓に向けて設置して有りました。
窓は、リビング北窓でサイズ幅2790×高2200mmで、
既にレースと厚地カーテンが付いています。
この窓枠内に、スクリーンを設置して映像を楽しみたいご要望でした。
窓枠内へのプロジェクタースクリーンの取り付けとなると、
レールが大型になり、スペース的に設置は不可能。
本格的なものより、比較的レールが小ぶりなロールスクリーンなら、窓枠内に付けれます。
それをプロジェクター用のスクリーンとすることになりました。
ニチベイから、N9303(シアター)という映写専用生地が出ていますが、
製作可能なサイズが、最大で幅2400×高2000mmとなっていて、
(2020年5月時点)
これだと、窓枠の幅が2790mmなので、両サイドに200mmの隙間が出来てしまいます。
出来るだけ、窓枠いっぱいの幅でスクリーンを取り付けたいとなり、
幅が最大で、2700mm製作可能な、
フォルゼBC(N9165)という遮光生地を提案しました。
生地は織物ではありますが、表面は平坦に近く、
色は純白に近いホワイト
裏面はアクリルコーティングされた遮光1級A++タイプとなります。
高遮光のホワイト生地なら、映像もきれいに映しさせるという考えです。
取付は、2人で1時間ほど要しました。
スクリーンと窓枠の間に、両側45mの隙間がありますが、
カーテンによって隙間は隠れてしまっています。
映像は、問題なくきれいにクリアに映っていました。
窓枠の奥行が8㎝のスペースがあり、そこに天付けで取り付けています。
スクリーンを上まで巻き上げと、
パイプが1㎝程、部屋方向に出っ張ってきまして、
レースカーテンに多少当たってしまいますが、
レースカーテンはほとんど開け閉めしないとの事でしたので、良しとしています。
ひとつ解ったことが有りました。
それは、生地のたわみで映像が多少ゆがむ事です。
最初は気付かなかったのですが、
何度かスクリーンを上げ下げしていると、
ある時に映像に多少のゆがみが生じていました。
スクリーンを押すと更に映像がゆがむので、
これは生地のたわみによるものだとわかりました。
下写真の赤矢印の示すところに、映像の端が曲がっています。
生地は織り生地なので、
今回のように大きな一枚ものになれば、多少のたわみは致し方ないかも。
プロジェクター専用のスクリーンなら、
たわみは生じなく、映像のゆがみは無いのかもしれません。
お客様にも申し上げたところ、
「家庭でやるものだから気にしないですよ」とおっしゃってくださいました。