クローゼットカーテンのこだわり、違和感なく連なる印象にする

クローゼットに目隠し用のカーテンを取り付けました。

クローゼットカーテンの事例紹介

概要

場所  :クローゼット

サイズ :幅170×高216cm 幅206×高216cmの2箇所

ご要望 :壁に同化するアイボリー無地調カーテン

こだわり:幅の違う2箇所のカーテンを、ヒダ率を揃え連なるようにする

打合せ

離れの家を古民家風にリノベされたOBお客さま。
クローゼットの中の荷物が気になるから、カーテンで隠したいとご相談を受けました。

打合せでは、壁に同化する無地のカーテンで仕切りたい事と、カーテンレールを奥につけて欲しいとの事でした。

カーテンの開け閉めはほとんどなく、片開き仕立て。
タッセル無しのご要望を頂きました。

現場調べ

クローゼットの開口には建具が無く、
採寸すると、幅170×高216cm 幅206×高216cm。

幅が36cm違いの開口が2箇所でした。

内装は、丸太の梁が意匠的に残され、壁は漆喰が塗られています。床や造作に杉が使われています。
築40年ほどの家が古民家風にリノベされていました。

カーテンレールは、部屋側から見えないようにしたいという事で、枠の裏側に付ける方法にしています。

事例紹介

クローゼットカーテン

カーテン生地は、アイボリー色を採用して漆喰壁に同化させ、細かなヘリンボーンの織り柄があります。

レールは枠裏付け
カーテンレールは、枠の裏側にブラケットを付け取付しています。
部屋側から見えないご要望を叶えています。

幅の違う2箇所のカーテンをヒダ率を揃え連なるようにする

隣合わせに付くカーテンなので、ヒダ率を揃える仕立てを施しました。

わかりにく事かもしれませんが、隣あった2箇所のカーテンのヒダ率を揃えると、違和感なく連なった印象に見えるからです。

お客様からの要望でなく、こちらからのプラスアルファの配慮となります。

下図のように、左の生地端を巾落としをして、右生地端へ巾足しをすると、

生地断ち切り図

左:幅要尺270cmを170cmでヒダを作り、約1.6倍ヒダ
右:幅要尺330cmを206cmでヒダを作り、約1.6倍ヒダとなって、

2箇所のヒダ率が同じに仕上がります。

写真の斜線は、
右側のカーテンの右端に生地足した部分。

幅足し

ヒダ山が揃う

下の写真は、左側と右側のカーテンのヒダ山を接写したもの

どちらもヒダ山とウェーブの形が、同じに揃っています。
ヒダ率

ヒダ率

幅の違う2箇所のカーテンですが、ヒダ率を揃えたことで違和感なく連なった印象になりました。

伝わりましたかね?

クローゼットカーテン

オーダーカーテンと言うと、巾と丈をサイズオーダーしたものだけと思われますが、こんな縫製の技も存在します。

インテリア=室内装飾 装飾なので見え方も大切になってきます。

今回紹介した縫製は、ほとんどのカーテン専門店なら知っていると思います。

 

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