遮熱レースの遮熱は、レース生地の中での範疇

今年入社した新入社員のみなさまは、最初から大変な経験をしているみたいです。

次女も、入社して1週間目から自宅待機をしています。

自宅でできるワークを与えられて、完成したものを送ったりしていました。

時間を持て余しているようで、同級生で「zoom飲み」を楽しんでいます。

こんな状態でも給料をいただけるので、本人は恐縮している様子でした。

保育園の廊下・教室の遮熱

さて、
開園して1年経つ保育園さんから、遮熱レースの見積依頼がありました。

現場調べに伺うと、廊下と教室に、無地の網レースが付いていました。

廊下は、南面全てが窓で覆われた空間で、窓からは、日差しが半端なく差込みます。

園長さんから、このレースではすごく暑く、遮熱タイプのレースに吊り替えたいご要望でした。

廊下・教室は殺人的な暑さ

この廊下で、園長さんからお話を聞いているわずかな時間に、もう大変な暑さを感じます。

教室の採寸をしている時に、担任の先生から実際の教室の状態を聞くと、

「日が、この辺(窓から2m)まで差し込みますよー、とにかく殺人的な暑さになります!

レースだけでは追いつかないのでは・・・」
とのお話でした。

園長さんからの「遮熱レースに吊り替える」ご要望ですが、

担任の先生からの「殺人的な暑さになります!」が気掛かりです。

そう、遮熱レースの遮熱は、レース生地の中での範疇で、その性能は限定的だからです。

園児と担任の先生の事を考えると、「遮熱レースでなく、もっと暑さを遮る遮光カーテンへ吊り替え」の方がいいのでは。

園長さんへそう申し上げ、遮光カーテンでの見積で進めることになりました。

 

帰店して、再確認のため遮熱性能に関するデータを、各メーカー担当に聞いて見たところ、

アスワン
「遮熱レースと普通の厚地では、肌感覚として同等の遮熱性能(データはないが)があるのでは、もちろん遮光生地の方が遮熱性能が高い」

スミノエ
「データはないが、とにかく暑さ対策で言うと、遮光生地をススメる。お部屋の暗さを生むが」

川島セルコン
「遮熱性能は遮光生地の方がある。全生地の遮熱データ(レースから遮光まで)は無いが」

 

遮熱に関するデータはレースのみ。

遮光と遮熱は同意語になるので、生地の厚み・肌感覚から言って、遮光生地の方が遮熱性能は高い。

ということでした。

遮光2級で裏サテン生地を提案

では、遮光の中で、提案生地の選定をします。

・遮光の中で遮熱性能が高い

・暗くなりにくい

・予算

以上を3点を考慮して、、遮光2級で裏サテン生地を、選びました。

遮光2級で裏サテン生地

選んだ理由は、

遮光2級は、カーテンを閉じても人の表情が分かるレベルであって、また東西の窓があるので、結果的に部屋の明るさはキープする。

裏サテン生地のタイプは、裏面のサテン生地が、光沢感による鏡効果を生み、日差しを反射して遮熱効果を増す。

予算は、4,050円/m(生地幅150cm)と普及価格。

受注は頂けなかった

見積提出して1ヶ月経った昨日、見積の結果の電話を頂いた。

他社でお願いすることにしたので、そのお断りの内容であった。

他社の方が納期が希望通りだった、理由の第一のようです。
生地の事を尋ねると「遮熱レース」を使用する案を採用したとのこと。

ちょっと残念な気持ちになりましたが、いろんな判断が施設の場合があります。

今回も良い経験となりました、ありがとうございました。

 

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