カーテン生地を製造する産元さんへ、訪問してきました。
尾州産地のカーテン産元
定期的に訪問し合っているところで、
愛知県一宮市周辺の尾州産地にある産元さんです。
ここは先染めジャガードのカーテン生地を、主力にしていています。
カーテンの産元さんとは、産地内の機屋(はたや)や整経と協力して、カーテン生地を完成させるところです。
訪問する大切さ
この産元さんから、定期的に新柄生地の紹介や近況情報を下さいますが、
こちらから訪問する事もしています。
訪問をすることで、
- 製造現場を知って見識を深める
- 作り手の情報をくまなく知る
- この会社の方向性や意義も知る
などを得ることをしていて、機会が有ればそうしています。
織りや工程の現場を直接見聞きしたり、作り手の情報を知ることは販売においても有益になるのです。
物余りにおいては、どういう特徴があって、どういう思いで作っているか、その会社の思いや意義があるかが結局は大事。
「共感」できる生地を買いたいという方がいらっしゃいますので、仕入れには、このことは大切にしています。
今回は、この会社が新しく商品化した和紙混生地の紹介と、既存生地の新色発注をしてきました。
和紙混生地はカーテン生地以外の用途でしたので割愛しますが、異素材を組み合わせた新生地への挑戦をしていて、すごいなあと思った。
新色のカーテンは入荷したら紹介します。
枡(ます)見本
そんな中、先染めジャガードの、枡(ます)見本を紹介して頂いた。
先染めは、色糸の縦・緯の交錯で生地と成し、織らないと色味を確認できない。
枡(ます)見本という、縦糸・緯糸を、数配色ずつの色糸の組み合わせて、枡状になった配色見本をつくるのです。
意図する色をつくる・発注者に了解を得るために活用しています。
画:枡(ます)見本
この産元さんは、この枡見本を持ち寄り、販売店さんの反応をみて、どの色で生産するかを判断していくそうです。
改めて、先染めジャガードのこだわりや仕入れしている理由は、
なぜ先染めジャガードなのか
- 色糸の交錯で色合いを表現するので、深みのある色合いにつながる
- 色落ちが少ない
- 風合いが豊かで高品質となる
以上のまだまだ認識されていない大きな魅力があるので、伝統的な先染めジャガードカーテンを再認識してほしい思いで続けています。
一方デメリットとして
- 生産コストがかかる
- ロットが大きく・生産時間が長いのでトレンドが反映しにくい
などがありますが。
おわりに
生産において、後染めやプリントより環境負荷が低い点が挙げられます。
これからの持続可能性の観点から大切なところです。
当店はキャッシュレス還元事業の対象店です。