シェードの故障、修理に関する解説ブログ

このところシェードの修理に関する問い合わせが増えています。

シェードの不具合の現象はいろいろ有り、
故障をした部品やその交替作業の難易度もそれぞれとなります。

また最近は、レールの寿命も長くなり、生地幕のみを交替したいとのご要望もいただきます。

それらの対応をこのブログにまとめました。

主に、ドラム式※での内容となりまして、
経験則も踏まえて解説しましたので、参考になさってください。

※ドラム式とは、レール内に内蔵されたシャフトに、巻き取り部品を連動させ、昇降コードを巻き取り上げ下げ動作させるもの。

コード式に比べ、故障も少ない操作方式です。

目次

  •  シェードの不具合の現象①②③④
  •  故障の原因と交替部品+作業難易度
  •  生地幕のみを新規交替とレールメカのみを新規交替
  •  保証に関して
  •  問い合わせ方法
  •  新しく作り替えの目安

シェードの不具合の現象

シェード故障

シェードの不具合の現象はいくつかあります。

  1. シェードが斜めに上がる。
  2. シェードの上げ下げができなくなった 。
  3. 操作チェーンが切れて操作できない。
  4. 生地が破れた。吊り元(マジックテープ)が剥がれてきた。

以上といったところが、不具合の現象となります。

 

 

現象別の原因と交替部品+作業難易度

1.シェードが斜めに上がる

原因は、
生地裏の裾部分にある部品(コードアジャスター)の破損で、水平が保てなくなり、斜めに上がることになります。

他に、お洗濯した後や経年で昇降コードの長さが不均等になり、水平が保てない場合なども考えられます。

シェードのアジャスター部品の破損
シェードの昇降コード不均等

交替部品と作業難易度は、

コードアジャスター部品の破損は、その取り替えで直ります。

昇降コードの長さが不均等なのは、コードアジャスター部品に、各コードの長さを一定になるように巻き直して、調整します。

部品の取り替えやコードの巻き直しだけであれば、作業は簡単です。

作業難易度★☆☆☆☆ 

画:コードアジャスター部品

シェードのアジャスターフック部品

各昇降コードの長さを一定になるように調整する
シェードのアジャスター部品

画:当店のストック部品類
シェードの修理各部品

部品は当店でも用意していますし、TOSO製ならネットでも注文できます。

 

 

2.上げ下げできなくなった

原因は、
昇降コードの劣化が原因で、細くなったり毛羽立ったりして、巻き取り部品にコードが絡んだり噛んでしまう。

また、生地幕を下げる時に障害物にあたったりすると、その衝撃で昇降コードが弛んでしまい、同じように絡んだり噛んでしまいます。

最悪の場合、上げ下げがまったく出来なくなってしまいます。

シェードの故障事例

交替部品と作業難易度は、

巻き取り部品や昇降コードの交替となります。

交換は、一度本体を外して、レール本体に内蔵されている部品(シャフト・巻き取り部品・クラッチ・プーリセット)を全部外します。
昇降コードも生地幕から外し、新しい昇降コードや巻き取り部品をリセットする作業になります。

この作業は、構造を把握すれば難しくないのですが、案外手間がかかります。
DIY好きな方なら出来るレベルではありますが、サイズが大きいと根気が必要です。

最後まで出来ないことも十分考えられます。カーテン専門店に依頼した方が無難でしょう。

作業難易度★★★★☆

画:巻き取り部品

シェードの部品

画:巻き取り部品の交替作業

シェードの修理

 

 

3.操作チェーンが切れて操作できない。

原因は、
無理な操作や必要以上の力が加わり、操作チェーンの繋ぎ部品(コネクター部)が割れてしまう。
又は、劣化によるチェーン切れです。10年以上使用すると現れる現象となります。

シェードの操作チェーン切れ

 

交替部品と作業難易度は、
新しいチェーンを取り替える作業となります。プーリセットへワンタッチではめ入れる事が出来ます。
作業難易度★★☆☆☆

画:操作チェーンシェードの操作チェーン

 

画:操作チェーン交替作業

シェードの操作チェーン交換作業
部品は当店でも用意していますし、TOSO製ならネットでも注文できます。

 

 

4.生地の破れや、マジックテープが剥がれる

原因は、
いうまでも無く劣化による生地破れ、マジックテープでは、ホコリが付着して剥がれてくるケースもあります。

10年近く使用した、掃き出しの南窓に取り付けたシェードに良く起こります。

 

シェードのマジックテープ剥がれ

生地が破れ、マジックテープ剥がれの補修は、
当店の場合は、補修ではなく、生地幕を新しく作ることをオススメしています。

生地は思っているより劣化が進んでいるもので、そもそも補修すらできないことも多くあります。

仮に仕事として受けるとなると、
ご想像以上に手間(時間)がかかる=コスト高になります。

 

 

生地幕のみを新規交替・レールメカのみを新規交替

[生地幕のみを新規交替]
ドラム式は部品の寿命が長く、生地幕のみを新規交替したいとのご要望もいただきます。

どこまでの情報を頂けるのか、どの状態でお渡しするかで費用が変わります。

シェードの幕体のみ交換

生地のサイズとリングテープの位置や仕様がわかれば仕立て出来ます。
生地を外してご来店頂き、当店で生地幕のみ製作し、ご自分で取り替えが一番安くできます。それでも180cm×180cmのレース(一般的無地)で、2万円位です。

全て新しく作って3万円位なので、生地幕のみでは割高に感じられると思うかもしれません。
しかし、指示の段取り、普段の流れる作業とは別工程をするため、手間と時間が多くかかるからです。

[レールメカのみを新規交替]
生地がまだ使えるので、レールのみを新規に交替するご要望もあります。
多いのが、コード式からドラム式へ替えるケースです。

シェード・ドラムメカ

引用:TOSOカタログより

このレール交替は、生地のセッティングも含めプロに任せた方がいいでしょう。

 

 

修理依頼に関して

 
購入した販売店へ問い合わせください。

当店でのご購入品は、保証期間が3年となります。
保証期間なら通常使用での故障は、全て無料で対応します。
保証期間を過ぎても、出張費無料(指定エリア内)技術料も割引価格でお安く対応します。

他店購入品は、対応していません。
 

 

新規取り替えの目安

修理に関して説明しましたが、状態によっては修理ができないレベルや修理が複数にわたるケースが、実際多くあります。

一部を修理してもその他も悪くなってくる、修理費の方が新規より高くなるケースもあります。新規取り替えも検討しましょう。

吊り元のマジックテープが剥がれてきた場合は、そろそろ他の箇所も悪くなってきていますので、寿命と考えてください。
経験則から言うと、日の当たる掃き出し窓に取り付けたシェードの寿命は、10年が目安です。

新しく取り替えの施工事例

このブログの最初に掲載した故障したシェードは、上げ下げ出来なく吊り元も剥がれた状態でした。

新しく取り替えをオススメして、取り付けさせて頂きました。

こちらのお客様宅は、使用されてちょうど10年が経っていました。

シェードの取り替え事例

プレーンシェード事例

 

 

当店はキャッシュレス還元事業の対象店です。