カーテンの吊り元がヒダを摘まんでないフラット(プレーンとも言う)仕立ての話をします。
フラットカーテンはシンプルな印象
通常カーテンは、生地を摘んで山のようなヒダで吊り元を作る事が多いですが、
使用する生地や求める雰囲気に適した吊り元があり、多種あります。
最近、シンプルかつすっきりに!を求める方も増えてきて、
そんな時の吊り元には、ヒダを摘まないフラット(プレーンとも言う)仕立てがオススメとなっています。
どういうものかと言うと、
吊り元がフラット状になっていて、レールの前後に波を打ってようなウェーブを作り、
レールに対して1.1倍から1.5倍の仕上がり幅で仕立てます。
カーテンに使用する生地が少なくて、ウェーブが緩やかになり、シンプルな雰囲気となります。
実際に、仕立てる時の仕上がり幅は、1.1倍から1.5倍と開きがあるのですが、何倍にするかは意外と大切です。
各インテリアメーカーは、1.3倍が丁度良い緩やかなウェーブとして推奨していまが、正確な決まりは無いのです。
こちらも前述した、使用する生地や、求める雰囲気に適した考えに基づき、決定します。
1.5倍の事例・麻100%レース
今回は、ダイニングのL型コーナー窓に、麻100%のレースの場合となりました。
仕上がり幅を1.5倍で決定して作りました。
理由は、
- 天然素材による、経年時と洗濯時の縮んだ時を考慮
- 落ち着いた装飾性を出す為、多少深いウェーブを作る
からで、1.3倍ではなくて、仕上り幅を1.5倍と長くしました。
吊り元がヒダを摘まない(フラット)で、仕上がり幅1.5倍の事例
麻100%の収縮を考慮
理由の一つ縮みですが、麻100%の場合は結構あります。
特に洗濯時には、生地のヨコ方向にも3%~5%といったところでしょうか。
仕上がり幅200cmなら10cm近くは縮むことになりますから、要注意です。
縮んだ時を考慮して、0.1から0.2倍の仕上がり幅を長くするべき。
仮に仕上がり幅が1.1倍位で仕上げた場合は、幅が足りなくなってくるかもしれません。
洗濯しなくても、四季がはっきりしている日本では、窓に吊っているだけで、
湿気ったり乾いたりを繰り返すことになり、縮みや伸びが生じます。
麻100%の場合(天然繊維全般に言える)は、余裕をもった仕上がり幅をオススメします。
フラット仕立ての特徴である、シンプルかつすっきりの仕上げですが、仕上がり幅が1.5倍になると、
こんな感じのウェーブです。
緩やかなウェーブより少し深くなったウェーブが出来てきます。
でもこのくらいのウェーブになると、落ち着いた装飾性が出ているのではないでしょうか。
カーテン丈は床にブレイク
当然タテ方向にも洗濯時には3%~5%の縮みが生じます。
床にするようにブレイク(タッチング)させています。
床にどれだけ擦るかの程度もそれぞれで、答えはないのですが、今回は10cm床より長い仕上げ丈にしています。
麻100%レース・フラット仕立て、ダイニング取付事例
当店はキャッシュレス還元事業の対象店です。