季節柄、吹き抜け・リビング階段のあるお家から、寒さ対策のお問い合わせを多くいただきます。
いずれも、空気の対流(暖気が上階に逃げ、寒気が流れ込む)が起きているので、暖房効果が上がらない状態が多いのです。
その開口部分を、幕体(天幕やスクリーン)で塞げば、効果を得る事ができます。
どのような方法でしっかり塞ぐかがポイントになります。
吹き抜けの開口サイズが大きいケースのお問い合わせが続きました。
寒さでかなり悩んでいる様子でしたが、
幅350cm×奥行350cm程の吹き抜けのサイズとなると、設置面・方式面で考慮する点が増え、判断が必要となります。
バトン式(バトン棒を使って開閉)と固定式(2辺を固定)でしか取り付け出来なく、
費用を申し上げ、使い勝手と見栄え、費用、どちらを優先するかを、お客様に判断していただきます。
天幕カーテン 紐引き操作編の施工事例紹介
さて、リビングに吹き抜けがあるお家に、天幕カーテンを付けてきました。
吹き抜けの開口サイズが幅260cm×奥行370cm、2階ローカやフリースペースと繋がる開放感ある間取りです。
築10年、毎年冬夏の寒さ暑さで悩んでいました、とのことでした。
開口サイズが幅260cm×奥行370cmは、今までで一番大きいサイズとなります。
天幕カーテンの方式は、紐引き式を採用しています。
レール内に紐が通っていて、先頭にあるランナーに紐を結び、
それを引っ張って、幕体を走行させる仕組みとなっています。
紐は、両レール内と正面、床方向へと繋がっています。
操作は、床方向に張られた紐を、上下にスライドさせて天幕カーテンを開閉します。
開閉は、軽くて非常にスムースで、開口幅が200cmを超えるとこの方式をオススメしています。
最大製作幅は300cmとなります。
レール取り付け側に、梁(右側)とペンダント照明やスピーカーがあって、その間をくぐるように取り付けています。
採寸時に取り付け可能と判断して臨んで、実際取り付け出来て、ホッとしました。
取り付けの注意点は、紐をレール内に真っ直ぐ通せるかが大切で、
紐の通りを把握して張るのですが、上での作業になると紐が簡単に絡まります。
熟練のレール職人さんと私とで行うのですが、毎回苦労しています。
販売店さんは、経験値のあるレール職人さんと共に、取り付けをした方が無難でしょう。
天幕カーテンを開閉させ、全部閉めると。
明るさをキープしています。
当店がオススメする天幕カーテンの生地は、採光拡散タイプなので、暗さや圧迫感も感じられません。
もちろん、風を通しにくい生地でもあります。
天幕カーテンを開けて納めると、このような状態になります。
先頭部・バー部分で50cm位のたたみ代になります。
設置の効果を数値で知りたい
取り付け後に、
「検討する際に、効果を数値で概ね知りたかったなあ」
とお客様が打ち明けてくださいました。
打ち合わせでは「効果は覿面です(お客さま談)」という説明しかできませんでしたので、
よろしければ「室内の温度変化や実感を、是非一度教えて下さい」とお願いさせて頂きました。
追記2019年4月
設置から3ヶ月経ち、温度変化や実感を一度お聞きしようかと思っていたら
「ちょっとした不具合があるから見て欲しい」とお電話頂き訪問してました。
不具合は、ビスを締め直しすぐに完了しまして、
ひと冬過ごされた温度変化や実感をお聞きする時間が取れました。
開口一番
「体感としてリビングは以前より全然寒くなくなり、効果は絶大です」といううれしい感想を頂き、
「2階が温まるだけでしたが、それが解消され快適となりました」
「温度は5度位の違いがあります」
「そしてエアコンやファンヒーターの稼働時間が少なくて済みました」
「リビング階段からの冷気流入が多少あるが、あまり気にならなくて済む」とのことでした。
ひと冬を過ごされた貴重な生の声を聞き、
改めて確かな効果と、吹き抜けの寒さ対策に貢献できる「天幕カーテン」の意義を、感じ取った次第です。