伝統・文化と出会える「京都」に行ってきました。

所属するインテリアの勉強会スタイリングプロ11月定例勉強会に、11月16日(水)参加してきました。
今月はアウティングといって、毎年一回行う地方での定例勉強会開催月で、今年の場所は「京都」

企画を、関西在住メンバーが何ヶ月も前から練って、渾身な内容に仕上げて下さり、
行程は「京友禅」「表具」「和紙」の工房の訪問、数奇屋建築で庭園見学と「お茶席」体験。
ミニバスを借り切って23名のツアーとなり、京都市内を南北に計4箇所を廻り、大変内容の濃い勉強会の参加となりました。

今年から会の理事(会員担当)を仰せつかっていて、ちょっとだけお手伝いも。


 

ざっと、訪問先をご紹介します。

➀京都中京区にある、染匠市川㈱さんへ訪問

京友禅の制作の要といえる手書き行程も行う工房。
こちらでは制作工程のレクチャーを丁寧に受け、その後、実際の工房にお邪魔して、匠といえる職人さんの作業を見ることができました。

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京手書き友禅の最終行程を経た、生地。

制作工程のお話を伺いながら、その工程ごと実際の生地サンプルが我々の席に廻る。写真は最終行程の生地サンプルで、ここまでなんと13もの工程を経ています。

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染市川㈱工房内での「筆」の数々  なぜか道具類に目がいってしまった。

➁京都市内を北へ向かい、北区の 表具師 静好堂中島さんへ訪問

掛軸、襖、障子、など表具全般を手がける表具師、裏千家の茶室の仕事も手掛ける工房。

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表具師 静好堂中島さん

小規模といわれる表具工房界の中で、十数人もの職人さんが働く明るく広い環境。
障子と掛軸に関する知識を、3代目の中島實さんから丁寧にご説明頂いた。
細部にこだわった丹念な仕事ぶりが、今年入ったばかりの職人さんからも伝わってきました。

➂京都上京区にある 有斐閣弘道館へ

ここは、皆川淇園の学問所址に建てられた数寄屋建築と庭園、
昼食を頂いた後、今回初体験の「お茶席」と庭園見学をしました。

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お茶席の座敷に飾られた屏風

庭の木々や苔、時々聞こえる鳥の囀り、屋内の障子や畳。
この空間に身を置くと、日ごろ遠ざかっていた感覚を呼び起こします。

待合から庭を通りお茶席へ、所作や作法を体験。
ガチガチの作法や窮屈な決め事でもなく、その場にいる方々と共に、美しい場・愉しい場を作る一期一会の場。
程よい緊張感がありつつも終始和やかな雰囲気でした。

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通常見学や体験できない贅沢なレクチャー、体験することの無いお茶席体験を通じて、「日本文化っていいな」と思った一日となりました。

たいへん内容の濃い有意義な勉強会となりました。


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